旅館いよや このロケ場所も、おおむね2年かかりました。 愛媛県から漠然と古い町並みを模索していましたが、宇和先哲記念館の方々の意見で、宇和町あたりから瀬戸内海に至る町で窓の手すりの高さはおおむね低く、タオルなどは干して掛けにくい建築構造だそうです。それでは、宇和より南側の町並に的を絞ることができ、判明しました。ここの旅館名は、津島町岩松の三好旅館です。そうです、岩松小学校の近くです。 ここでも一泊お世話になりました。 女将さんと、お話を聞くことができました。 撮影当時、女将さんは、と言うと、まだ、嫁いできたばかりの出来事だったそうです。大勢のスタッフも部屋に入れきれずに、玄関先で寝泊まりしていたことや、宿帳に書き入れるシーンで、蚊取り線香の缶は、この女将さんが、買ってきて保管してある物を撮影に使用したそうです。その後、姑さんと宇和島まで行き、映画を観戦したそうですが、蚊取り線香のシーンの時は二人で飛び跳ねた、と、当時を思い起こしながら話してくれました。 現在は少し部屋を改築してあるのですが、宿帳のシーンの部屋も添付しておきます。 女将さんには、部屋の中からの一枚と宿帳の部屋の一枚の写真をネットに投稿する旨を告げ、快くご了承して頂きました。一度機会があれば、また、映画を観てみようかとおっしゃっておりましたので、DVDがあることをおすすめし、女将さんにビールの追加注文をした次第です。 ©2019 katsuzou ★画像使用記事 『旅の重さ』 http://inagara.octsky.net/tabino-omosa